医薬品業界
20年を越える経験と実績。GDPガイドラインに準拠した品質管理
伊藤忠ロジスティクスグループは、20年以上にわたり医薬品物流に携わってきました。
共同化をコンセプトとした医薬品専用センターの運営、GDP*1ガイドラインに準拠した品質管理、「卸売販売業」「製造業」等の業許可取得と多岐にわたるサービスの提供が可能となります。
また、輸出梱包含め、航空輸送による国際一貫サービスも展開しています。
*1 GDP(Good Distribution Practice)とは、厚生労働省が発出した「医薬品の適正流通ガイドライン」
つくば医薬品物流センター
QMS省令対応で、未来の物流に備える つくば医薬品物流センター
つくば医薬品物流センターは、2022年5月にBTS(Build-to-Suit)共同物流センターとしてオープンしました。このセンターでは、顧客A社の製造業の下で流通加工の製造作業を請け負っており、厚生労働省のQMS省令*1に基づいた高品質な物流サービスを提供しています。また、顧客B社においては、伊藤忠ロジスティクスとして医薬品製造業を取得し、製造作業を実施しています。医薬品の製造には特に高い品質と衛生管理が求められるため、最新の設備と厳密な品質管理体制を整え、製品の安全性と品質の維持に取り組んでいます。
当センターは冷蔵庫・冷凍庫を完備しており、温度管理が重要な医薬品の保管に適しています。さらに、万が一の停電に備えて非常用発電機を備えており、最大72時間の連続供給が可能です。これにより、安定した温度環境を維持し、製品の品質を守ります。
*1 QMS省令とは製造販売業者及び製造業者に遵守が求められている「製造管理及び品質管理の基準」に係る省令であり、医療機器及び体外診断用医薬品の承認・認証に際しての基準の一つ


EC×医薬品品質物流
1日約1万件の医薬品オーダーに、品質を保って対応
当社は製薬メーカーの通販物流において、高品質かつ効率的な物流サービスを提供しています。製薬メーカーの通販物流では、1日に約1万件のオーダーを受注する大量の物量を取り扱っています。これを一定の品質で処理するために、「自動梱包・送り状貼付機」などの最新のマテリアルハンドリング*1装置を導入しています。これにより、効率的かつ正確に商品を梱包し、作業を自動化しています。
また、「EC×医薬品品質物流」という特徴に対応するため、物流センターにおいて入退館システムや防犯カメラ、防虫・防鼠対策、そして適切な空調設備などを一から選定・設計しました。これにより、医薬品の品質を確保するための環境整備を徹底し、品物の安全性と安定供給に配慮しています。顧客のニーズに合わせた最適な物流の構築をサポートし、これからも進化し続ける医薬品EC物流を提供してまいります。
*1 マテハンと略すこともある。生産拠点や物流拠点内の原材料、仕掛品、完成品の全ての移動にかかわる取扱いのこと。 モノの移動/運搬の手間をを最少限にする取り組み


温度ロガー同梱の保冷BOX輸送
保冷BOXごとの専用温度ロガーで、輸送時の温度推移データを提供
当社では、お客様の輸送商品の荷姿・管理温度帯に合わせた医薬品輸送サービスを提供しています。特に冷蔵・冷凍の医薬品輸送に関して、冷媒と真空断熱材製の特殊なBOXを使用しており、これを2015年から導入しています。このBOXは優れた保冷性能を持ち、荷物を一定の温度で保持することができます。
さらに、BOX毎に専用の温度ロガーを同梱しており、輸送毎の温度推移データを記録・モニタリングすることが可能です。これにより、医薬品の輸送中における温度管理を厳格に行い、品質の安定を確保しています。
輸送中の温度変化や異常をリアルタイムで把握できるため、万が一のトラブルにも迅速に対応し、品質と安全性を守ります。お客様にとっては品質保証にも繋がり、より高品質な医薬品輸送を実現します。



輸送期間を1日短縮したホワイト物流
北海道センター設立によるホワイト物流の実現
当社では、東西2拠点で取扱いしているお客様に対し、新たに北海道拠点を設立しました。北海道拠点からの配送により、関東からに比べ、輸送期間を1日短縮することができました。これにより、以前は当日午前中に受信した商品を、正午に託送会社に引き取ってもらうタイトなスケジュールだったのが、翌日の引き取りに変更することができました。託送会社への事前連絡を余裕を持って行えるようになり、また、拠点間の長距離輸送を削減できたため、物流における無駄を省くことができ、ホワイト物流を実現しています。
さらに、北海道拠点の導入により、お客様のBCP*1対策にも大きく貢献しています。輸送期間が短縮されたことで、緊急時の対応力が向上し、災害や急な需要増加にも迅速に対応できるようになりました。
*1 BCP(事業継続計画:Business Continuity Plan)とは、災害などの緊急事態において、事業資産の損害を最小限にし、中核となる事業の継続あるいは早期復旧を可能とするための計画


中国向け保冷/試薬輸送
国内の物流センターから中国到着以降の輸入業務、保管、医療機関まで一貫した物流を実現
当社は、中国向けの航空輸送案件において、国内の物流センター運営から国際航空輸送業務、中国到着以降の輸入業務・保管、薬局・医療機関・医薬品卸への配送まで一貫した物流サービスを提供しています。特に温度指定のある医薬品において、国際一貫輸送を行うことで多くのメリットを提供しています。日本国内医薬品倉庫から航空会社倉庫まで同一車両でのインタクト輸送を実現するため、途中の荷おろし作業が不要となり、以下のリスクを削減しています。
①外気温に一定時間以上触れることによる温度逸脱リスク
②積み替え作業でのダメージリスク
さらに、中国到着後も我々の中国の現地法人にて取り扱いを行うことで、煩雑な中国の通関にも事前に対応し、到着後のトラブルを回避しています。輸送時は常に貨物の所在地と状態をトレースし、イレギュラーな事象にも迅速に対応しています。

医薬品専用コンテナデポ運営
Safest Logistics Partner受賞。SKYCELL AG社コンテナのデポ運営
当社は、スイスのSKYCELL AG社製の医薬品輸送用コンテナの日本におけるパートナー会社として、コンテナデポ運営および輸送業務を担当しています。このコンテナは荷主によって調温が不要であり、取扱いが容易であるだけでなく、温度逸脱率が0.1%以下という高品質な性能を誇っています。
現在、国内には和歌山県と栃木県の2つの拠点を持ち、全国の出荷に対応しています。これまでのパートナー会社としての経験と豊富な知識を活かし、医薬品の輸送に関して最適な手段をご提案いたします。
【デポ機能】
- 迅速かつ正確な対応
- ダメージチェック
- コンテナ内清掃作業
- 調温作業
【コンテナ特色】
- 複数温度帯対応
①2~8度
②15~25度
③-90~-60度
④-90~-20度 - 電源無しのHYBRIDコンテナ(Passiveタイプ)で温度keep
- シンプルな取り扱い方法
- 高品質な温度維持能力(温度逸脱実績は0.1%以下)
- 第三者機関によってCO2削減輸送手段として実証済み


世界を舞台に、
物流を超えた
ビジネスに挑む。

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