中村亮介

初めての海外出張。
そこで思い出したのは、
尊敬する先輩の姿だった。

入社して1年、初めての海外出張は香港でした。香港の現地法人がアパレルメーカーの物流を請け負うことが決まり、そのシステム導入の支援が目的でした。もともと海外ネットワークの強さに惹かれて入社した私にとっては、待ちに待った初の海外出張でした。しかし、実際に香港に行って感じたのは、日本と海外でのシステムに対する認識の違いでした。たとえばセキュリティなどの管理ポリシーも異なり、ハード面でもソフト面でも両者の考え方をすり合わせるまでに時間がかかりました。なんとかシステム稼働の準備まで完了することができましたが、中国語が話せないもどかしさもあり、想像以上に時間が必要でした。現場での運用開始まで続く緊張感。もっと事前に入念な準備をしていれば、効率よくシステムを導入できたのにと、そこで思い出したのが、入社以来、私が目標にしている先輩のことでした。

初めての海外出張。そこで思い出したのは、尊敬する先輩の姿だった。

先輩から学んだのは、
120%を予想すること。
準備を、本番と考える。

現在、私は伊藤忠ロジスティクスのビジネスを支える情報システム部に所属しています。財務会計、人事労務、物流倉庫管理、貨物輸送管理などの業務システムから、各拠点を繋ぐネットワークの構築・運用などを担当しています。企業活動にとって、情報システムは今や必要不可欠ですが、弊社のような物流企業にとっては、情報システムの機能そのものがビジネスに直結します。したがって、ビジネスを止めないために、常に情報システムの正常稼働を維持していく責任があります。そのためにすべきことは何か―私が先輩に教わったことは、事前の準備を120%やるということです。コンピューター機器の正常稼働の確認やトラブルがあった際の緊急連絡網の準備はもちろん、あらゆるケースを想定してテストを実施し、その結果を確認していきます。誰もが見落としそうなところを丹念につぶしていき、準備こそが本番だと思って対策を立てておく。そこまでやるのかと思うようなことが本番に生きてくるのだと、香港での経験を通して痛感しました。

先輩から学んだのは、120%を予想すること。準備を、本番と考える。

誰もいないオフィス。
想像力と対話力を働かせて、
会社を裏側から支える。

システムの正常稼働を維持するために休日に出勤することもあります。人気のない、普段とは違うオフィスで仕事をしていると、会社を裏側から支えているんだというやりがいを感じます。情報システムの仕事は、毎日機械相手に仕事をしているイメージもありますが、実際には想像力とコミュニケーション力が求められます。情報システムを使う社員のことを考え正しく稼働し、結果を出すまで責任を持たなければいけないし、ちょっとしたシステムの設定ミスが物流ビジネスに大きな損失を与えることになりかねません。これを防ぐためには、自分の担当している仕事がビジネスに影響を与える範囲を想像して仕事をしなければなりません。情報システムへの要件を正しく定義し、実現するためには、社員やお客様、協力会社との調整や対話も求められます。先輩社員の仕事を見ると、まだまだ私は足元にも及ばないと感じています。情報システム・物流ビジネスのどちらも技術面、知識面で勉強することは多いですが、想像力を働かせて、システムに心を込めることだけは忘れずに努力していきたいです。

MESSAGE

MESSAGE 経営企画本部 情報システム部
中村亮介(2015年入社)

学生時代に情報システムなどを専門に勉強していたわけではありませんでしたが、入社後も知識や技術の習得に不安を感じることはありませんでした。先輩もしっかり教えてくださいますし、想像力を働かせて仮説を立てて、積極的に意見を出していくことを心がけています。物流ビジネスの変革のスピードに追い付く為に、仕事に取り組む毎日です。