20年以上にわたる医薬品物流経験

伊藤忠ロジスティクスグループは、20年以上にわたり医薬品物流に携わってきました。共同化をコンセプトとした医薬品専用センターの運営、GDPガイドライン*1に準拠した品質管理、「卸売販売業」「製造業」等の事業許可取得と多岐にわたるサービスの提供が可能です。また、輸出梱包含め、航空輸送による国際一貫サービスも展開しています。

*1 厚生労働省が発出した「医薬品の適正流通(GDP:Good Distribution Practice)ガイドライン」

温度ロガー同梱の保冷BOX輸送

保冷BOXごとの専用温度ロガーで、輸送時の温度推移データを提供

当社では、お客様の輸送商品の荷姿・管理温度帯に合わせた医薬品輸送サービスを提供しています。特に冷蔵・冷凍の医薬品輸送に関して、冷媒と真空断熱材製の特殊なBOXを使用しており、これを2015年から導入しています。このBOXは優れた保冷性能を持ち、荷物を一定の温度で保持することができます。

 

さらに、BOX毎に専用の温度ロガーを同梱しており、輸送毎の温度推移データを記録・モニタリングすることが可能です。これにより、医薬品の輸送中における温度管理を厳格に行い、品質の安定を確保しています。

 

輸送中の温度変化や異常をリアルタイムで把握できるため、万が一のトラブルにも迅速に対応し、品質と安全性を守ります。お客様にとっては品質保証にも繋がり、より高品質な医薬品輸送を実現します。

医薬品輸送における温度管理データの推移を示すグラフ。2020年7月1日13時から7月2日15時40分までの温度変化を記録しており、初期の約12℃から6℃前後まで冷却後、輸送中は4~6℃の範囲で安定して推移している。定温管理下での安定した品質保持を可視化している。
2°C~8°C輸送
医薬品輸送に使用される保冷ボックスの写真。青色の断熱材付きソフトコンテナで、内容物の温度を一定に保つための設計。ラベル窓付きで輸送情報を確認でき、医薬品やワクチンなどの定温輸送に使用される。
保冷BOX
医薬品輸送時の温度データを記録するロガーデバイス(データロガー)の写真。赤い外装に小型ディスプレイを備え、ELPRO社製「LIBERO」シリーズ。輸送中の温度や湿度を記録し、適正なコールドチェーン管理を行うために使用される。
温度ロガー

輸送期間を1日短縮したホワイト物流

北海道センター設立によるホワイト物流の実現

当社では、東西2拠点で取扱いしているお客様に対し、新たに北海道拠点を設立しました。北海道拠点からの配送により、関東からに比べ、輸送期間を1日短縮することができました。これにより、以前は当日午前中に受信した商品を、正午に託送会社に引き取ってもらうタイトなスケジュールだったのが、翌日の引き取りに変更することができました。託送会社への事前連絡を余裕を持って行えるようになり、また、拠点間の長距離輸送を削減できたため、物流における無駄を省くことができ、ホワイト物流を実現しています。

 

さらに、北海道拠点の導入により、お客様のBCP*1対策にも大きく貢献しています。輸送期間が短縮されたことで、緊急時の対応力が向上し、災害や急な需要増加にも迅速に対応できるようになりました。

 

*1 BCP(事業継続計画:Business Continuity Plan)とは、災害などの緊急事態において、事業資産の損害を最小限にし、中核となる事業の継続あるいは早期復旧を可能とするための計画

医薬品の当日出荷フロー図:10:30・12:00・14:30の3便で出荷データ受信→納品伝票/荷札→ピッキング→検品・梱包→配車→引き取り(九州・沖縄/その他)。
医薬品出荷の前日準備と当日配送の流れを示したフロー図。前日14:30に出荷データを受信し、MAシステムで配送料予定リストを作成。翌朝、荷札と納品伝票を発行してピッキング・検品・梱包後、各配送業者へ配車・引き渡しを行う工程。

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