ネットショッピングを支える効率的な出荷システムを構築

ネットショッピングで注文された商品を全国へ配送するEC物流*では、多品種小ロットの商品をミスなく・効率よくピッキング、梱包、出荷することが大切となります。昨今では郊外の作業員不足も取り上げられていますが、伊藤忠ロジスティクスでは機械化により作業効率を向上させ、かつ属人化解消することで出荷ミスの軽減を図り、セールなどのイベント時などにも柔軟に対応いたします。

*EC物流とはEC事業(Electronic Commerce/電子商取引)に関わる物流のことで、インターネット上で行われる商品やサービスの注文から消費者の手元に商品が届くまでの物流を指します。

構内商品搬送を自動化、ピッキングもより効率的に

AGVとPPSの導入で「省人化」、作業負担・ミスの軽減へ

AGV(無人搬送車:Automatic Guided Vehicle)は、構内搬送作業を人に代わって搬送するロボットであり、これまで人が運んでいた商品棚をAGVがワークステーションまで自動で運んでいきます。
QRコードを床に貼付してロケーションの設定が可能なため、大がかりな設置費用などは必要とせず自由にコース設計が可能です。
また、運ばれてきた棚にPPS(プロジェクション・ピッキング・システム)で投影された内容に従いピッキングを行い、間口表示以外にも、個数、商品情報等を作業者にわかりやすく表示が可能です。
PPSにはポカヨケ機能も搭載されており、ピッキング精度の向上につながります。

自動搬送ロボット(AGV)が倉庫内で棚を持ち上げて移動させている様子。オレンジと黒のロボットが複数台稼働し、効率的な物流オペレーションを支えている。
AGV
自動搬送ロボット(AGV)が倉庫内で複数の黒い棚を運搬している様子。棚には「35-2」「35-4」などの番号が付けられ、物流倉庫の自動化システムの一部として稼働している。
AGVエリア
倉庫内でピッキング作業を行うスタッフが、自動搬送ロボットによって運ばれた棚から商品を取り出している様子。左側には水色の仕分けボックスが並び、背後のモニターには作業指示が表示されている。
ピッキングの様子

EC×医薬品品質物流

1日約1万件の医薬品オーダーに、品質を保って対応

1日に約1万件のオーダーを受注する製薬メーカーの通販物流では、大量の物量を一定の品質で取り扱うためのマテリアルハンドリング*1装置として「自動梱包・送り状貼付機」を導入。また、「EC×医薬品品質物流」という特徴に対応するため、使用するセンターから、入退館システムや防犯カメラ、防虫・防鼠や空調設備面まで、一から選定・設計いたしました。
このように当社では、顧客のニーズに合わせた最適な物流の構築をサポートしています。

 

*1 マテハンと略すこともある。生産拠点や物流拠点内の原材料、仕掛品、完成品の全ての移動にかかわる取扱いのこと。 モノの移動/運搬の手間をを最少限にする取り組み

自動搬送ライン上に複数の段ボール箱が並び、物流倉庫内で梱包・仕分け作業が行われている様子。奥にはパレットに積まれた商品が保管され、右手前にはプリンターや制御機器が配置されている。
物流倉庫内の自動梱包ライン。透明カバーで囲まれた搬送装置の中を段ボール箱が流れ、奥では自動仕分けや検品作業が行われている。照明が整然と並ぶ広い工場空間で、効率的な物流システムを示している。

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