海上第二本部
機械・自動車部
機械・自動車第一課 齋藤 拓未 海上第二本部
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機械・自動車第一課 齋藤 拓未

日本の
物流品質を守る。
その最前線にいる仕事。

INTERVIEWS 05

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機械・自動車第一課 齋藤 拓未
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機械・自動車第一課
齋藤 拓未Takumi Saito

2022年入社

大学時代まで続けていたラグビーでは“目立たないけど絶対に必要なポジション”を担う。それが社会インフラの骨格を支える物流業界の仕事とイメージがつながり目標となる。就職活動では複数企業に挑戦するなか、もっとも「自分が働く姿を想像できる会社」だと感じて入社を決める。

「モンゴルに自動車を輸送する」
これがなかなか面白い経験。

日本の自動車を世界に輸出する場合、自動車専用船で海上輸送することが一般的です。ただ、私が担当するモンゴル向けは専用船を使わず、通常のコンテナ船で中国の天津まで運び、その後、鉄道でウランバートルまで輸送します。その中国国内を鉄道で輸送するために、必ずコンテナに入れて運ぶ必要があり、これが実は業界でもちょっと珍しいスタイルです。調達した空コンテナには、大手自動車メーカーの高級SUV車を2台ずつ収納して運びます。また、中国国内では頻繁に物流が停滞します。「なぜ詰まっているのか」「いつ届くのか」、情報を集め、お客様に進捗を報告しながら、中国店の方々と一緒にこれまでの実績から今後のリードタイムを推測し、またその見通しをお客様に報告するというやりとりを重ねます。結果、想定通り無事に出荷できた時はなかなか達成感があります。入社1年目の冬から主担当として携わり、2年目の7月と11月にはモンゴル、中国に出張に行きました。いつも電話やメールでやりとりしている現地スタッフと顔合わせができると、その後の業務がよりスムーズになりましたね。日々、お客様や業者さんとのやり取りを通じて、その人となりを感じながら業務に取り組むことも、この仕事の面白さです。

車両を納める空コンテナがなく
慌てた時も
伊藤忠グループの総合力で解決できる。

モンゴル向けの自動車輸送案件で以前、出荷量の大幅な増加により想定を上回り、コンテナが不足することがわかり、出荷キャンセルになりかけたことがありました。船会社や中国店などの関係各所と連絡を取り、どういう方法なら予定通りのスケジュールに間に合うのかを検討し、結果的には一旦、自動車専用船で中国へ輸出し、天津でコンテナに詰め直して鉄道輸送することになりました。ただ、中国でコンテナに自動車を収納するとなると、その方法や品質基準が日本とは異なるため、その輸送品質を日本で出荷した場合と同等レベルに維持するために関係者と何度も確認を取り、調整を行いました。物流というと、ただ単に物がA地点からB地点に動いているイメージかもしれません。しかし実は、多くの人が介在して関わり合い、いろんな関係性や連携・調整があってようやく成立しています。さらに国際物流だと海外の法令もあり、商習慣、文化、人々の価値観も違います。そんななかで、伊藤忠グループの現地法人の支えがあって、一貫して日本人が求める品質を提供できている介在価値は非常に大きく、誇りに感じます。

中国駐在にも興味あり。
もっと多彩な経験を磨いて成長したい。

特にモンゴル向け輸送では、中国国営の中国鉄道局の動向が肝になります。必要な情報が入手できないことが往々にしてあり、それこそがお客様の要望する情報でもあるため、船会社や中国店とは日々メールだけでなく、追って電話でもコミュニケーションを取って情報をもらい、お客様にも輸送の状況や情報を適宜共有して理解していただけるよう努めています。商社系物流会社として国外にも多くの拠点やパートナーがありますが、そのおかげで、お客様からの問い合わせに対してスピード感をもって対応できる点も大きな強みだと思います。今は、入社時から取り組んでいるモンゴル向けの輸送をより安定稼働できるようにし、上司のフォローなく自分一人でも中国やモンゴルの現地スタッフを巻き込みながら、お客様満足度の高い輸送を提供できるスキル、そして人間性も磨いていくことが目標です。さらに今後はコンテナでの輸送だけでなく、在来船を用いる大型貨物の輸送なども経験したいです。ほかにも、中国語を勉強してみようとか、駐在経験も面白そうなど、入社当初は興味のなかった海外にも目が向いてきており、自分のいろんな可能性に挑戦してみたいです。