総合職先輩×後輩対談 総合職先輩×後輩対談

Senior x Junior

CROSS TALK 02
総合職先輩×後輩対談

伊藤忠ロジスティクスの
OJTとは

INTRODUCTION

OJTを務めた先輩と、教わった後輩の二人が、半年間に渡ったOJTについて語り合いました。

  • 新入社員
    岩花 宗一郎
    海上第一本部
    物流プロジェクト部
    営業第二課
    岩花 宗一郎Soichiro Iwahana

    国際社会科学部 国際社会学科 卒
    2024年入社

    学生時代にメーカーの立場として原料の輸入および製品の流通に深く携わる中、物流を通して価値を創造・拡大にすることに惹かれる。その中でも安定した基盤と強力な海外ネットワークを有し、若手のうちから世界を舞台に活躍できる当社に最も魅力を感じ入社。入社後、外資系のお客様が多い部署を希望し、希望通り、現部署に配属。現在、中国向け海上輸出、アメリカ出し一貫輸送などのアカウントの実務担当及び一部の営業担当を担っている。

  • 先輩社員
    田畑 真帆子
    海上第一本部
    物流プロジェクト部
    営業第二課
    田畑 真帆子Mahoko Tabata

    文学部 英米学科 卒
    2021年入社

    学生時代にオンラインショッピングで海外から物品を個人輸入したことが多々あり、当たり前に届くことによって生まれる価値に魅力を感じ、そのプロセスに関わりたいと思うように。また海外と関わる仕事に就きたい思いもあり、その両方の希望を叶えられる物流業界を目指す。その中でも安定した基盤を持ちつつ、裁量権を持って働ける当社に入社。入社後、情報システム部を経て、2年目に現部署に異動。現在、食料・繊維関連企業などのアカウントの営業担当を担っている。

OJTの先輩が、後輩の資質を
見極めて指導してくれる安心感。

まずはOJTを務める田畑さんと岩花さんの
最初の出会いについて教えてください。

岩花
最初の出会いは、配属前の顔合わせの時。時間にしたら10-15分くらいでしたけど、この時、田畑さんは初対面なのにフレンドリーに接してくださり、いろいろ話を聞いてもらうことができて……。気さくで話しやすい先輩だなと思い、安心しました。
田畑
ありがとうございます(笑)。私は、岩花くんが短時間の中でも、「温度管理が必要な特殊な貨物を扱いたい」など、やりたいことも話くれて、すごくやる気のある有望な新人が来たなと思いました。

配属後、どんなことからOJTが始まりましたか?

岩花
配属初日、周りの方に挨拶して回った直後から、かなり詰め込んでいろんなことを教えてもらった気がします。これは相当、頑張らないと、と思ったくらい(苦笑)。
田畑
やる気のある岩花くんだったらきっとデキると思い、ハイスピードで教えました。海上輸送の全体像は、まず大前提として話して、その後は複雑かつ多岐にわたる書類関係の作成などの膨大な量の実務をやってもらいましたね。最初から一つ一つ説明して、ステップを踏んでやってもらうのも良いのですが、それよりも、とりあえず手を動かしてもらって、その点と点が1本の線として、自分で整理できるようになればいいかなと思ったのです。
岩花
その意図は伝えてもらっていましたね。とはいえ最初はやっぱり、点と点が本当に結びつかなくて、とにかく点を抱える日々。でも、そのうちに点と点がつながる瞬間がどんどん増えてきて、本当に1本につながった時、楽になりました。そういう教え方をしてもらってすごく良かったなと思っています。
田畑
実務がわからないと、お客様に何かを提案することもできない。岩花くんはそこをマスターした上で営業活動をし始めたから、入りやすかったんじゃないかな。
岩花
はい、その通りです。

半年間を通じて、田畑さんの教え方は、どうでしたか?

岩花
最初に「なぜ、これをやるのか」という前提や意図をしっかり伝えていただいた上で、あとは、「一旦、自分でやってみよう」というスタンスでいてくださって、自分で頭を使う機会をいただけたことが、自分にすごく合っていました。
田畑
一つひとつ手取り足取り教えてしまうと、岩花くんのやり方というのを削いでしまうかなと思ったんです。それで自由にやってもらうことを大切にしました。でも、ちょっと気になる対応をしているなと思ったときは、口を出していましたけど(笑)。
岩花
隣の席なのですぐに相談できるし、CCでメールのやり取りも見てくださっていることが多いので、自分の考えや、やろうとしていることが間違った方向に進みそうなときは、進みすぎる前に軌道修正してくれて助かりました。先輩がいてくれて本当に良かったです。
田畑
あと、お客様との英語のメールでのやり取りを見て、「この表現の方が伝わるんじゃない」とアドバイスをしたり。
岩花
とても勉強になっています。

難易度の高い業務に挑むことで、
大きく成長していく。

田畑さんが岩花さんの成長を実感した出来事は?

田畑
一番成長したことが感じられたのは、9月に一緒に香港、ベトナムに出張した時。でも、それまでには大体、海上輸送について一通りわかっていたよね。
岩花
そうですね。7月くらいから、ある程度、自分で把握できるようになって、予測ができるようになると、自分の中でいろいろ工夫ができるようになってきて仕事が面白くなっていました。そんな中での初出張で、香港で開催される食品関連の展示会に参加させていただきました。
田畑
私たちのミッションは、展示会に集まるサプライヤーへの営業。いきなり一人行動で、かつ英語で営業トークをしなければならない状況の中で果敢に挑戦してくれた姿はすごく印象に残っています。
岩花
さすがに最初はかなり緊張しました。でも、自分なりに頑張って、たくさん名刺を交換して、ある程度、先につながりそうな話が出てきた時に先輩に報告して。そこで褒めていただいたことが、すごくうれしかったことを覚えています。もちろん、的確なフィードバックもいただき、自身の学びにもつながりました。
田畑
それまではバックオフィス的な実務が多くて、いわゆるフロントの営業案件はそんなになかったから、この展示会で営業としての岩花くんの成長がすごく感じられました。
岩花
香港の展示会での営業活動でスイッチが入って、その後、先輩から引き継いだお客様への営業の維持・拡大はもちろん、新規開拓にも力を入れるようになりました。

田畑さんが、岩花さんに最初に引き継いだのは、
どんなお客様だったのですか?

田畑
岩花くんに実務をやってもらっていた海外のお客様でした。実務でお客様とやり取りをしているので、自然な流れで引き継ぎができましたね。
岩花
はい。そのお客様は以前からトラブルに関して相当数、メールベースでやり取りしていました。なので、トラブルが起きた時の営業としての対応への心構えはできていました。
田畑
そもそも海外のお客様だと、日本の通関の流れやローカルルールをご存知ないだけに、難しいリクエストが多いし、結構ケアが必要。その上でトラブルが起きた際、岩花くんは自分でなんとかしようとしてくれている。もちろん、自分で解決できないときは、私や課長にエスカレーションするという判断も的確だと思います。
岩花
難易度の高いお客様で大変な分、勉強になりました。

教える側、教わる側の双方が
刺激し合い、学び合う。

田畑さんが、岩花さんの取り組みを見て
刺激を受けたことはありますか?

田畑
最初の面談で話していた、「こういうことがやってみたい」という軸を持ち続けて、いろんなワークをしてくれて。その中でも新規開拓に積極的に取り組んでいる姿に刺激を受けています。私は営業を始めて3年目ですが、既存のお客様への営業を行いながら、新規開拓を行うのは実は難しいこと。岩花くんのチャレンジ精神を見習いたいと思っています。
岩花
1年目で担当する案件数も少ないので、時間がある程度あります。その時間を使って、チャレンジできる時にチャレンジしたいし、少しでも課に貢献したいなという気持ちです。
田畑
その新規開拓が実を結んで、2件の取引が始まり、部全体として高く評価されました。岩花くんのOJT担当として鼻が高いです。

岩花さんが、田畑さんの背中を見て学んだことは?

岩花
スピード感ですね。早く仕事を終わらせて量をこなすという意味でもすごいと思いますが、やはり早く終わらせて時間につくっておくと、何か起きたときに対処しやすくなります。実際、田畑さんは何が起きても解決できている。それは決してラッキーというのではなく、ちゃんと時間を生み出して準備しているからこそ。それを田畑さんから教わりました。
田畑
元々、私はせっかちなので、自分でも仕事は早い方だと思っていたのですが、当部署に異動当初、仕事を教えてくださった先輩は段違いに仕事が早い方で。私はその方を見習いました。
岩花
自分も、自分のことをせっかちだと思っていたんですが、田畑さんにはなかなかついていけず、食らいついていきました(笑)。
田畑
そんなことないでしょう(笑)。

お互いが業務に邁進する中で
描いていく未来へのビジョン。

田畑さんが、これからの岩花さんに期待することは?

田畑
今、実際に取り組んでいる新規開拓をはじめ、常に新しいことに挑戦し続ける営業になってほしいと思います。配属当初からやってみたいことは多くあったようですが、実際に業務に取り組み、経験を積んでいくにつれて、具体的な実現案や提案を考えられるようになった中で、今はいろんな構想を持っているのでは? 単純な海上輸送だけではなく、プラスアルファの何か面白い案件を実現できるようになってくれたらうれしいですね。
岩花
はい。単純の海上輸送だと結局、価格競争になってしまいがち。それでは面白くないと思っています。お客様から「この人に任せたら、新しいことを提案してくれて、実際にいろいろ実現してくれる」と思われるような営業になるべきだと思っています。
田畑
私も岩花くんのチャレンジ精神を見習って、既存のお客様の案件の維持・拡大を進めつつ、新しいお客様を見つけてくる、新しい案件をつくるところに頑張って取り組んでいきたいと思います。
岩花
誰も思いつかないような画期的なビジネスを始めて、社会にインパクトを与えたいですね。それくらい物流業にはビジネスとして大きな可能性があると思っています。
田畑
そうですね。この仕事は、チームワークも重要。お互いに知恵を出し合って、新しいビジネスにトライしていきましょう!