総合職同期対談 総合職同期対談

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CROSS TALK 01
総合職同期対談

伊藤忠ロジスティクスで
働く魅力

INTRODUCTION

海外研修経験を経て、現在、さらに活躍する同期の二人が、伊藤忠ロジスティクスで働く魅力や、仕事でのエピソードを語り合いました。

  • 吉野 光波
    海上第二本部
    機械・自動車部
    機械・自動車第一課
    吉野 光波Mitsuha Yoshino

    2018年入社。海上第二本部 機械・自動車部に配属。5年目に海外実務研修生として欧州会社ドイツ本店へ赴任。重量物輸送を中心に欧州全域でフォワーディング案件を経験。2024年に海上第二本部 機械・自動車部に帰任し今に至る。

  • 末冨 昌平
    3PLグループ
    企画統括課
    末冨 昌平Akitsune Suetomi

    2018年入社。センター事業本部 松戸事業所に配属。3年目に海外実務研修生として伊藤忠物流(中国)有限公司に出向。上海・北京を拠点に、3PL案件を中心とした海外営業・経営企画業務を経験。2023年2月にセンター事業部に異動。2023年9月に現部署に異動し今に至る。

グローバルで社会貢献性が高く、
知れば知るほど奥の深い仕事

Question - 伊藤忠ロジスティクスに入社を決めた理由を教えてください。

末冨
小学校時代、父の仕事の関係で、中国に住んでいたこともあり、海外、特に中国に関心を持っており、中国に強い会社を志望していました。その中でも物流企業に惹かれた理由は、そのグローバル性、社会貢献性の高さ。最終的に当社に決めたのは、中国に強いこと、また、伊藤忠グループへの業務依存性が低く、自社営業で事業を拡大しているところに将来を感じたことでした。
吉野
就職活動当初は、専門商社や航空業界を見ていたのですが、ある合同説明会で物流会社の説明を聞いて、面白そうだと思ってから、一気に物流業界に傾倒しました。そして物流業界の中でも、自社のキャリアを持っていない分、いろんなアセットを組み合わせることのできる自由度がある、当社のようなノンアセット型の物流企業に惹かれました。
末冨
私も同じです。すでにある商品・アセットを売る営業ではなく、自分で組み立ててコーディネートできるところに魅力を感じました。
吉野
当社に決めた理由は、海外に強いネットワークを持っていて、また伊藤忠の看板を持っていることに魅力を感じたからです。加えて、インターンに参加した際の懇親会で、先輩社員の皆さんの和気藹々とした雰囲気を感じたのも大きかったです。自分とフィーリングが合う先輩が多くて、心地よかったんですよね。
末冨
私もインターン時の懇親会は楽しかったなあ。

Question - 入社前(就活時)と入社後の
「物流」のイメージのギャップはいかがですか。

吉野
会社説明会やインターンを通して、フォワーダーという仕事のイメージはできていました。ただ、入社後、実際に仕事を始めてみて初めて、A地点からB地点までモノを運ぶということがこれほど難しいことなのだということを思い知らされました。私の最初の上司は、社内でも有名な物流のエキスパートの方なのですが、その方をもってしても、「まだ、わからないことばかり」とたまにぼやいていて(笑)。すごく奥の深い世界なんだなと思いました。
末冨
入社後、配属されたのは、倉庫オペレーションを担う部署だったのですが、入社前は世間一般と同様、きつい、汚い、暗いという3Kのイメージを持っていました。ところが、実際に仕事を始めてみたら、倉庫オペレーションの後ろには全部システムがあって、そのシステムに基づいて受注、ピッキング等の作業をしております。また、機械化・自動化が進んでいる現場もありますし、当社の新しい医薬用の倉庫では、従業員が働きやすいよう、清潔でカフェのような心地いい空間になっていて驚きました。
吉野
私は入社以来ずっと、海上輸送畑を歩んでいて、倉庫オペレーションのことを全く知らないので、今びっくりしました。今の倉庫はそんな感じになっているんですね。
末冨
中国の現地法人だと、日本以上に機械化・自動化が発展していますよ。
吉野
えー、そうなんだ。すごい!

自由度が高い半面、難易度が高い分、
工夫の余地が大きいところに
醍醐味がある

Question - これまでのキャリアついて教えてください。

末冨
入社後、ゆくゆくは中国に行きたいという思いから、まずは当社が中国で主に展開している物流センター事業を学ぼうと、倉庫を拠点とした物流の部署を希望しました。その希望通り、センター事業本部 松戸事業所に配属され、倉庫オペレーションを担当。そして3年目から約3年間、伊藤忠物流(中国)有限公司に研修生として出向しました。帰国後、センター事業本部の新規営業に従事した後、現在は3PLグループ 企画統括課に所属しています。
吉野
私は入社後、海上第二本部に配属され、主に重量物を取り扱う海上輸送業務に従事し、完成車のモンゴル向け輸送や欧州・米国からのプラント貨物調達品の第三国(中国、韓国、インドetc.)向け輸送、鉄鋼品(プレート、コイルetc.)の欧州向け輸送などに携わりました。そして5年目から2年間、海外実務研修生として欧州会社ドイツ本店に赴任。主に海上第二本部案件を担当しながら、欧州物流事情を学び、帰国後は元々所属していた海上第二本部に戻りました。

Question - 現在の仕事内容を詳しく教えてください。

末冨
現在所属する3PLグループ 企画統括部は、当社の3PL事業全体を管轄する部署です。その役割は大きく分けると2つあり、一つは、当社が出資している国内外の事業会社の決算管理や経営サポート業務、もう一つは海外と日本の枠を超えた案件や、3PLグループ下の各本部をまたいだ協業案件などについての営業サポートです。
吉野
私は主にプロジェクト貨物(重量物)の第三国向け輸送を担当しています。多分、就活生の皆さんが一番イメージしやすいフォワーダーの仕事なのでは? ただし、一案件一案件、貨物の大きさも違えば、各国のレギュレーションも異なる中、一筋縄ではいかないことが多く、解決策を模索する日々で、実は難しい仕事でもあります。
末冨
重量物ということは、事故などのトラブルも起こりがち?
吉野
そうですね。この間、アメリカへ200トンの機械を海上輸送した案件では、積載するトレーラーも10軸ものタイヤがある巨大なものだったのですが、そのタイヤが輸送中、パンクしてしまって。アメリカ現地の駐在員が毎日レポートを送ってくれる中、解決策を考えながらの対応に追われました。このようにトラブルとは隣り合わせで、一筋縄でいったことはありません。
末冨
こちらも一筋縄ではいきませんよ。同じように定型のフォーマットはなく、お客様によって貨物も大きさも物量の規模も違えば、あとECなのか店舗販売なのか、という違いもあり、案件ごとにゼロからオペレーションを組み立てる必要があります。しかし、緻密に組み立てても、いざ出荷が始まると、例えばシステムと紐付いてないとか、ロケーションが紐づいてないとか、トラブルが発生することも多々あります。その場合は、とりあえず人海戦術でなんとかモノを届けながら、ちょっとずつ本来のオペレーションに戻していく作業を行わなければなりません。

Question - そうした難しさもある中で、
面白さ、やりがいを感じるのはどんな時ですか。

吉野
自社ハードを持っていないため、輸送ルートの策定の選択肢が多く、お客様のニーズに合わせた提案ができるところですね。半面、そこが難しくて、知恵の絞りどころでもあります。その上でいざ重量物を運ぶとなれば、受託できる船舶や航空機の選定、各地の道路状況の調査や走行許可の取得など、一貫輸送における関係各所との連携が必要。そういう苦労が全部実って、大きな事故もなくちゃんとモノが届くと、お客様にも喜ばれますし、毎回、そのうれしさはひとしおです。
末冨
3PL案件では、作業に掛かる人数、時間、資材の把握、レギュレーションの確認、さらに機械化などの効率化や24年問題対策など、いろんな要素を考える必要があります。一つ間違えれば、赤字や業務混乱に陥ってしまいますから。そのように業務が複雑な分、工夫の余地が多いところに面白さを感じています。

若いうちから海外にチャレンジでき、
自身の大きな成長を実感できる環境

Question - 成長を実感したエピソード、
印象に残っているエピソードがあれば教えてください。

末冨
初期配属の松戸事業所で、倉庫オペレーションの基本を覚えたことが、今の自分の礎になっています。倉庫オペレーションはいくらシステム化されたとしても、現場の作業を行う人たちとのコミュニケーションや、協力会社の方と協業する上での人間関係づくりが重要になります。そのように周りの方々を巻き込んでいかないと成り立たない仕事なのだということを最初の2年間で叩き込まれたことが印象に残っています。
吉野
私が印象に残っているのは、自動車を日本からモンゴルに運ぶ案件を担当する中、2年目に初出張でモンゴルに赴いた時のこと。貨物が動くのと同じルートで、中国とモンゴルの国境から鉄道に乗って、10時間かけて、目的地のウランバートルまで行きました。日本のデスクで手配している時は想像でしかない、A地点からB地点までの物理的な移動を目の当たりにできたことは、私にとって収穫でした。日本製のランドクルーザーを買って、それを運転して田舎に帰るのが、モンゴルの方の一種のステイタスになっていると聞き、私たちは日本からモンゴルに自動車を運ぶことで、モンゴルの方の願いを叶えることに貢献できているのだなと、肌で感じることができました。

Question - 海外駐在経験について教えてください。

末冨
伊藤忠物流(中国)有限公司への出向時、印象に残っているのは、松戸事業所で倉庫オペレーションに習熟していたことで、現地スタッフとしっかり議論ができ、信頼を得ることができたことです。その中でも自身の成長を実感したのは、「W11」という中国のEC通販のスーパーイベントへの対応を行った時。日本のECの年間売上を数日間で超えてしまい、物量的にも段違いの規模感の物流が発生し、通常のオペレーションでは対応できない中、臨機応変かつ的確に、現地スタッフに指示出しを行うことができ、現場をスムーズに回すことができました。この時、感じたのは、どんなに物量が増えても、倉庫オペレーションの基本は同じなのだということ。それは松戸事業所での学びを活かすことができた瞬間でもありました。
吉野
私が赴任した欧州会社ドイツ本店は、当社のヨーロッパ全ての事業を見ている組織。赴任前は自分の手に負えるのかなと、ちょっと不安でしたが、赴任してみると、ヨーロッパは物流が出来上がっているため、オペレーション面での難しさはあまり感じませんでした。とはいえ、ヨーロッパと一口に言っても、たくさんの国があり、国ごとに言葉も法律も通関のルールも全部違います。それを全部、確認していくのはやはり一筋縄ではいきませんでした。そんな中で学んだのは、しつこいくらいに確認することの重要性です。海外の方とのやり取りの中であやふやなことがあると、どんどん違う方向にいってしまうので。「OK」と言っていたけど、全然わかってなかったじゃない、なんてことも(笑)。帰国後は、どんなやり取りにおいても、自分がちゃんと納得できるまで突き詰めるようになりました。
末冨
お互い、海外研修はいい経験になりましたね。吉野さんとは1年間、駐在時期が重なっていたので、国は違えども、奮闘している仲間がいると思えば、自分の力になりました。
吉野
それは私も同じです。
末冨
あと、中国で自身の成長の糧となったのは、大きな視点での拠点戦略に携われたことです。例えば「中国の北に1か所、南に1か所、拠点を持っていた方が、リードタイムが短くていいのでは」などというダイナミックな提案をすることもでき、中国事業全体を俯瞰するという高い視座を得ることができました。また、中国の現地法人を管理する立場となった現在は、中国の事業の詳細を熟知していることが非常に役に立っています。

これまで培ってきた経験を糧に、
新しいフィールドで自身の力を試したい

Question - 今後、挑戦したいこと、目指すキャリアを教えてください。

末冨
現部署で事業管理を経験した後、再び海外にチャレンジしたいですね。中国に限らず、インドネシア、インド、アメリカなど、今後伸ばしていく市場でも、しっかり成果を出せる人材になりたいと思っています。
吉野
私はもう一度、海外赴任のチャンスがあるなら、再びヨーロッパでチャレンジしたいです。やはり2年間だとすべてを知ることができず、ようやくわかってきたかなと思えた頃に帰国になってしまったので。とはいえ、そうした思いも含めて、ドイツ赴任がキャリアの転機になったことは間違いありません。
末冨
私は中国での約3年間で、自分ががらりと改造された気がします。細胞が入れ替わったような(笑)。
吉野
それはすごい! 私はそこまでではないですけど(笑)。日本とヨーロッパ、両方で経験を積んだことによって、海上輸送に対する解像度が上がり、お客様への提案力が高まったと思います。今後はさらに、お客様への新しい提案に力を入れていきたいですね。

Question - 最後に、学生の皆さんへのメッセージをお願いします。

末冨
当社は若手のうちから活躍できるし、海外にも行けます。私もまだ7年目ですが、海外会社の管理も任せてもらっていますから。チャンスに溢れた会社なので、ガッツのある方には魅力的だと思います。
吉野
ぜひ、OB訪問をしてほしいですね。それが当社の雰囲気を知るいちばんの近道です。私も就活中に、2年上の男性の先輩と、女性で一番早く管理職に昇進した先輩と話すことができ、当社の若手社員の活躍ぶりを実感できました。
末冨
確かにそうですね。当社に興味のある方、お待ちしています!