

INTERVIEWS 06
2021年入社
学生時代、ネットショッピングなどが身近にあるなかで、「社会を裏側から支えるような仕事」に就きたいと思い、「物流」に興味を持つ。就職活動では伊藤忠グループの安心感とグローバルなビジネス領域、さらに就職活動時のスピーディな選考に信頼を深め、入社を決意する。
世界中でグローバルなビジネスを展開する伊藤忠商事とそのグループ会社。社員も世界中に駐在していますが、その海外赴任に伴い、海外引越をサポートしているのが私たちのチームです。お客様宅での下見から輸出入通関書類の作成、航空機や本船のブッキング、現地代理店との連絡、国内での現場手配と立会い、請求書関係の事務的な業務など、ほぼ全ての段取りを担っています。お客様によって住んでいる家も持ち物も多種多様。全ての荷物を海外に送るわけではなく、国内の倉庫などに預けていくものもあります。さらに国によって持っていけるもの・いけないものも異なり、必要な書類も違います。そうした必要なタスクを一つひとつこなしながら、赴任先の国の通関事情やお客様が希望するスケジュールに合わせて手配を行っていくのは、パズルを埋めるような面白さがあります。そして、破損・紛失もなく無事に荷物が届いたら任務は完了。お客様から、引越が済んだお礼とともに、「帰任時もよろしくお願いします」とか、帰任が決まった時に「ごぶさたしています」とご連絡をいただくこともあり、そんなつながりが持てるのもこの仕事の魅力です。
私の仕事スタンスは、「わからないことがあれば質問する」、あるいは、「わからないのであれば実際に経験してみる」こと。引越業者さんも、課の先輩も質問すれば丁寧に教えてくださいますが、やはり現場で自ら経験した事は忘れません。自分の目で確かめるためにも、できるだけ担当するお客様宅は全国どこにあっても訪問するようにしています。最初は職人気質でとっつきにくそうだった引越の作業員さんたちも、何度もお会いするうちに打ち解け、気軽に雑談や相談もできる関係になりました。海外引越のスキルを持つ業者さんは大変に希少。現場を持っていない当社にとって、「業者さんを大切にすること」は最も重要な仕事のひとつです。作業員さん、トラック、機材があってこそ成り立つビジネスですので、無理なスケジュールを組まないなど、つねに気をつけています。印象に残っている現場は、2年目の終わり、引越の繁忙期に一人で伊藤忠グループのVIPを担当させていただいた案件です。それは国内引越でしたが、手配が複雑で物量も多く、業者さんにも明確な指示ができず四苦八苦。それでも無事に引越作業を完了し、請求書を発行した時に、初めて「一人でできた!」を味わった、あの達成感は忘れられません。
お客様と対峙するうえで大切にしているのは「嘘をつかないこと」と「なるべくお客様の要望に応える引越を手配すること」です。例えば、海外に持ち込めないものを「大丈夫ですよ」と安請け合いして、のちにトラブルになれば大きな不信感につながります。私だってそんな人間に大事な家財を預けたくありません。確証のない、いい加減なことを言わないのが鉄則です。また、要望には可能な限りお応えしたいのですが、よく困るのが、小さなお子さんの紙おむつやミルクを持って行きたいというご相談です。基本的に難しいのですが、現地の代理店に日本製品が買えるかどうか、どうにか現地の輸入許可がもらえる方法があるのかを確認し、いろいろ検討したうえで回答するようにしています。最初から「できません」と言うことは決してありません。そして今後についてはまず、目の前の「伊藤忠商事の海外引越」に精通し、「海外引越のプロフェッショナル」になることが目標です。現在は先輩と2名体制ですが、先輩に頼らずとも、あらゆるイレギュラーなトラブルにも対応できる力をつけ、むしろ後輩を引っ張っていけるよう成長していきたいと思います。
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