ライフケア事業本部
医薬品物流部 医薬品第一課 宮原 真太郎 ライフケア事業本部
医薬品物流部 医薬品第一課 宮原 真太郎

知恵と閃きを駆使し
手作りの商売を
生み出そう。

INTERVIEWS 02

ライフケア事業本部
医薬品物流部 医薬品第一課 宮原 真太郎
ライフケア事業本部
医薬品物流部 医薬品第一課
(現在は、同本部 衛材・機能品物流部
豊浜事業所)
宮原 真太郎Shintaro Miyahara

2016年入社

伊藤忠グループの企業として、商社のマインドがあり、手作りの商売が楽しめそうだと感じて入社した。松戸事業所の営業倉庫にて、営業窓口兼物流オペレーターとして基礎を学んだ後、つくば医薬品物流センター立ち上げにプロジェクト・リーダーとして臨み、現在は同センターの責任者も務めている。

「ピンチはチャンスだから」。
上司の言葉を胸に誠意を尽くした。

「ピンチはチャンスだから」。松戸事業所の営業倉庫に勤務していた時、小さなミスが大事に発展してしまう痛恨事があり、上司にそう励まされたことが今でも忘れられません。入社して2年目の終わりから3年目にかけて、私は倉庫の近隣に本社を置く、ある著名な電気機器メーカーとのビジネスチャンスを得ることに成功しました。世界各地で製造されている製品が集められ、日本各地へと出荷していく。そんな物流拠点としての機能を私たちが担うことになったのです。仕事は順調に推移していたのですが、“好事魔多し”。小さなミスがきっかけで、お客様に多大な迷惑をかけてしまう事態が発生してしまいました。上司の言葉を胸に、誠心誠意、お客様のために働いていたところ、本当に有り難いことですが、失敗をしでかした私をお客様は温かい目で見てくださり、転任時には花束まで贈っていただきました。松戸事業所で過ごした5年間は、私にとってビジネスの基礎を学ぶ貴重な時間となりました。次に私が挑戦することになる「つくば医薬品物流センター」立ち上げプロジェクトは、毎日がピンチというハードな案件で、松戸事業所での経験がなければ、乗り越えられるものではなかったと思います。

とにかく“食らいつく”。
その精神だけで疾走した濃密な日々。

「つくば医薬品物流センター」を立ち上げるプロジェクトには、二つのミッションがありました。一つは医薬品物流センターを新しく建設すること、もう一つはこの物流センターに、とある医薬品メーカーを誘致して、主要顧客として利用していただくことです。主要顧客を持ちながら、余剰部分は他のお客様にも利用していただくことで、お客様にとっては低コストで自社の物流拠点を確保でき、当社にとっては安定的な利益を得ながらビジネスを展開できるwin-winの関係を築ける点が特徴でした。ただ、私には医薬品物流センターの建設経験などなく、建築用語も建築図面もちんぷんかんぷんです。関係者に一つひとつ教えていただきました。医薬品は温度管理をはじめとする品質管理が重要で、厚生労働省が省令として規定するQMS省令*を厳格に守る必要があります。
また、倉庫にラボを併設することを求められていたため、難易度はさらに高いものとなりました。重い図面を持ってお客様の拠点と建設予定地を行ったり来たりしながら、合間に猛勉強というハードな日々が続きました。とにかく“食らいつく”。その精神だけで疾走した密度の濃い日々でした。
*Quality Management Systemの略。医療機器及び体外診断用医薬品の製造管理及び品質管理の基準に関する省令

海外でも物流センターを
ゼロから立ち上げてみたい。

2022年5月、「つくば医薬品物流センター」が竣工しました。華やかな式典には当社の会長もテープカットに参加、私にとっても感極まる瞬間でした。プロジェクトを完遂した私は責任者を拝命しました。とはいえ、当社の社員は私だけで、協力会社の方々が約100人、お客様が30人駐在するという施設です。外気温は日々変化する中で、室温庫(1~30℃)、定温庫(15~20℃)、保冷庫(2~8℃)、冷凍庫(-20℃度以下)とそれぞれ定められた温度帯を厳守しなければなりません。防虫対策にも気を使う必要があります。今はそんな日々の品質管理に汗を流しています。今後の夢は、海外でも物流センターをゼロから立ち上げるプロジェクトに携わることです。海外では国内とは質的に異なる別の困難が待ち受けているに違いないのですが、「ピンチはチャンス」の精神があれば、乗り越えていけるはずだと考えています。経営トップの表現を借りるなら、当社は“マルチ機能集団”です。この言葉を私は“知恵と閃きを駆使し、手作りの商売を生み出すこと”と解釈しています。心の底から仕事を愉しみ、味わい尽くす。そのためには、泥臭さも厭わない。そんなマインドを持つ若手と一緒に仕事をしたいと願っています。