総合職座談会 総合職座談会

General Cross talk

CROSS TALK 01
総合職座談会

伊藤忠
ロジスティクスで
働く魅力

INTRODUCTION

伊藤忠ロジスティクスで総合職として活躍する3名の社員が集まり、それぞれの働く魅力や仕事でのエピソードについて語り合いました。

  • 池岡 広太郎
    海上第二本部
    金属・プラント部
    青山不定期船課
    池岡 広太郎Kotaro Ikeoka

    2017年入社。海上第二本部に配属となり、最初は金属・プラント部で主に海上コンテナの輸出入を担当。2021年から、伊藤忠商事物流物資部(本社)に駐在するかたちで現職の不定期船業務に従事。

  • 林 帆乃⾹
    経営企画本部
    情報システム部
    海外システム課
    林 帆乃⾹Honoka Hayashi

    2022年入社。情報システム部に配属され、インフラシステム課での国内外のシステム担当を経て、2023年10月からは現職。新設された海外システム課で、海外向けのシステム導入・保守を担当。

  • 末冨 昌平
    3PLグループ
    企画統括課
    末冨 昌平Akitsune Suetomi

    2018年入社。センター事業本部に配属され、倉庫営業に従事したのち、2020年に伊藤忠物流(中国)有限公司に研修生として出向。現地で海外営業・経営企画業務を経験し、帰国後はセンター事業本部の新規営業を経て現職。

世界規模で
社会インフラを支える仕事

Question -
伊藤忠ロジスティクスに入社を決めた理由を教えてください。

末冨
小学生のころに中国で暮らしたことがあり、就職活動のときから、中国に強い会社で中国の事業に関わることを希望していました。伊藤忠ロジスティクスは中国事業に強いことはもちろん、商社系のなかでも、伊藤忠グループの業務への依存率が低く、“自社で稼ぐ力”がある点にも将来性を感じました。
池岡
私も他の商社系物流企業と比較して、その比率には注目していました。それに伊藤忠ロジスティクスは物流だけでなく商流も合わせて提案ができるとか、⼤規模案件に携わる楽しみもあると思いました。ここ10年ぐらい、海外事業がグンと伸びているのも魅力でしたね。
私はフォワーダー業務に関心があり、就職活動でいろいろ調べました。そこで、伊藤忠ロジスティクスは輸送だけでなく倉庫事業などで顧客のニーズに沿ったサービスを提供するなど、高い付加価値を提供する姿勢が魅力でした。また、海外駐在員の数が多く、グローバル志向の私向きだと思いました。

Question -
入社前(就活時)と入社後の「物流」のイメージはいかがですか。

池岡
私は最初から、「物流=グローバル」なイメージを持っていました。人々の生活に欠かせない、社会貢献度の高い仕事で、輸出入案件ともなれば、世界各国とのやり取りが必要にもなる、グローバルな仕事だと。
私も、日本と海外をつなぐ重要インフラで、人の生活を豊かにするために必要不可欠というイメージでした。大学で外国人の友人たちが日本でも自国の製品を手軽に購入しているのを見て、世界的な視野で考えたらもはや「物流は社会インフラ」だと感じていましたね。
末冨
それを言うなら僕は実体験で、中国にいたころは日本の製品を見つけるとすごく嬉しくて、同時にホッとしました。まさにそれは「物流のおかげ」ですよね。ただ、物流業界にはもう一つ「3K」。つまり、きつい・汚い・暗いイメージも強かったですね。
私も就職活動中、物流は率直に「泥臭い仕事だよ」って説明されたことがありました。ただ、新入社員研修のときに何度か倉庫見学をしていますが、現場はすごく整理整頓され、機械化も進んでいるし、パートの方たちが楽しそうに働いていたので、かなりイメージは変わりましたよ。
末冨
そうなんですよ。僕もその点は驚きました。つくばセンター(医薬品物流部)はもうカフェのようなオフィスや食堂があります。中国の現地法人だと、機械化・自動化が日本以上に発展しているほどです。
池岡
本当に最近の倉庫はシステム化も進んでいて近代的。むしろ私の担当する海上輸送の方が、重機も使うしアナログに見えるかもしれません。私の場合、グローバルという華やかな言葉のイメージとは裏腹に、非常に多くの⼈が関わって、⽇々細やかな確認を⾏う地道な仕事だったことの方がギャップだったかもしれません。
私も同感です。私がシステム部で膨大な物量の処理や、安定したシステム稼働によって注力する先には、「物流を止めない」「倉庫を止めない」という重要な使命があります。そう思うと改めて、社会に欠かせないインフラだと強く認識しましたね。

グローバルにつながり、
世界の物流を支える醍醐味

Question -
現在の仕事について教えてください。

池岡
伊藤忠商事の物流物資部海運物資課に駐在して、穀物や飼料を中⼼にアメリカ、カナダ、オーストラリア、ブラジル等からの輸⼊案件を扱い、海外船社と不定期船の⼿配業務を⾏っています。不定期船とは船を自社でチャーターすることで、他社の貨物と一緒に輸送されることが多いコンテナ船のような定期船とは大きく異なります。1回の船積みで数万トン単位の手配となり、輸送費用だけで数億円の仕事になるんですよ。
私は情報システム部で海外店のセキュリティ強化や社内システムの導入など、システムに関連する幅広い業務を行っています。プロジェクトベースで担当するのですが、直近はアメリカの現地法人のシステム導入に携わり、同時に並行してインドネシアの倉庫会社の、サーバーの入れ替えを行っていました。
末冨
僕は総合的な物流サービスを担う3PL事業全体を管轄する部署にいます。具体的には国内外の事業会社の管理と、本部横断型の営業・新規投資案件の担当です。事業会社と密に連携して、まず一緒に戦略を描きます。そして、現地の情報とともに、本社側の客観視・全体感覚を踏まえ、各本部の枠を超えた「一貫物流」という当社の強みを実現させる営業・投資案件をサポートするような役割です。

Question -
仕事の面白さ・難しさを教えてください。

池岡
国内では一番英語を使っている部署だと思います。日本を含む各国の船社担当者の方々と英語でメールやチャット、電話での交渉や情報交換などが日常業務です。マーケットに対するさまざまな考え方が聞けて面白い反面、細かい契約内容の交渉や商習慣の違いによるトラブル対応などが発生する場合は影響する金額も大きいため、難しい局面も多いですね。
システムは、ITリテラシーなどが国によって前提から異なることも多く、日々戸惑いつつ、格闘しています。また、導入には1~2 年ほどかかり、長期的なスケジュールや課題管理を求められることがまだ私には難しいですね。でも、課題解決の際には、さまざまな企業や部課へコンタクトをする機会が多く、IT以外の各分野とつながり、知識を得られることは魅力です。
末冨
僕の場合、3PLの案件を立ち上げる際には、やはり業務をよく理解していないと対応できません。例えば、作業に掛かる人数・時間・資材の把握、必要な保管面積、レギュレーションの確認など、どれも一つ間違えたら赤字や業務混乱に陥る可能性があります。ただ、そのぶん提案を差し込む余地はたくさんあり、どの倉庫を選ぶのか、人を呼ぶのか機械を入れるのかなど、工夫しがいのあるところは面白いですね。

若いうちから任され、
成長を実感できる社風

Question -
成長を実感したエピソード、印象的なエピソードがあれば教えてください。

池岡
今の部署への配属当初は不定期船の知識も無く、マーケット感も無かったため、⽇々勉強し、各船社のご担当者様と会話をしながら、知識を深めていました。海外で戦争が起こった、中国の経済が低迷した等々、さまざまな要因で、不定期船の市況も変動していくような相関性が見られるので、つねに情報をとる努力も欠かせません。そうやってだんだん成約を重ねていくうちに、初めは聞いてばかりだった関係が次第に、向こうから問い合わせをいただくように変化していったのは嬉しかったですね。今は対等に運賃感やマーケットについて情報交換もできるようになって、重要なマーケット感が把握できてきている実感もあります。
私は現在、⽶国のファイル共有システムの導⼊を⾏っています。入社2年目の私が導⼊にあたり、必要な事柄とスケジュールなどを整理して主担当者として進めることができていることに成⻑を感じます。
末冨
僕は3年目の中国での海外実務研修時の話ですが、松戶事業所で倉庫業務に習熟していたことで、現地スタッフと、しっかりと議論ができ、信頼を得ることができた経験は非常に印象に残っています。中国には「W11」というEC通販のスーパーイベントがあって、日本のECの 年間売上を数日間で超えてしまうという、物量的にも段違いの規模感の物流が発生します。当初、現地スタッフは「自分の方が詳しいんだから口出しするな」というスタンスだったんですが、混乱する現場でも僕が的確な指示出しができるとわかると、途端に「じゃあ、こっちは任せた!」とタッグプレイの様相になり現場もスムーズに運んだときは、これまでで一番自分の成長を実感しましたね。
海外実習、羨ましいです。私はこれからの話ですが、2年目の冬に1週間ほど、インドネシア研修に参加できることになりました。海外と関わる業務に携わっていて、初めての海外体験になるので、現地の3PL施設の見学など、すごく楽しみです。
末富池岡
インドネシアはいいよ! 楽しんできて!

次はよりグローバルなステージで、
培ったスキルを発揮したい。

Question -
仕事をする上で、大切にしていることを教えてください。

私は「積極的に相談すること」を大切にしています。海外システム課にはITの専門知識を持つ外部コンサルタント、営業経験のある先輩方がいて、いつも全員が全体的なスケジュールと、今抱えている課題や進捗を把握しているほど情報共有もできていて、チームワークも抜群です。そのなかで、一番新人の私はとても相談しやすく、つねに新しい視点からのアドバイスがもらえる今の環境を存分に活かそうと思っています。
末冨
チームで情報共有って大事ですよね。僕は「分かりやすく相手に伝えること」ですね。現場実務でも、営業でも、「伝えたつもりが伝わっていない」ということがよくあります。やはり相手に理解してもらわないと意味が無いし、誤解が生じることも問題です。特に外国人相手では言葉のニュアンスに頼らず、箇条書きにしてポイントを明確に伝えるように心掛けています。
池岡
確かに。それこそ海外とのやりとりは、フワッとした伝え方をしても汲み取ってもらえませんよね。私の場合、大事にしているのは「スピード感」です。依頼があればまず反応をし、たとえ時間がかかる場合でも、適宜進捗報告を入れ、信頼してもらえるように心がけています。考えることも大事ですが、まずは手を動かし、相手からも「動いてくれている」という印象を与えることをしていますね。
末冨
僕も、新入社員のころ、「新人でもすぐできることは、連絡がきたらすぐ返すこと。スピード感は誰でもやろうと思えばできる」と先輩にアドバイスされましたね。確かに誰でもできるけど、なかなか続かないです。
私も「スピードで圧倒しろ」と言われています。自分から進捗を伝えたり資料を送ったりすると、相手側の行動を促すことにもつながるということですよね。例えば、資料を作ることになったら、当日の夕方までには完璧でなくてもカタチにして、先輩に確認してもらっています。私もスピード感はつねに意識しています。

Question -
最後に。今後挑戦したいこと、目標、目指すキャリアを教えてください。

ITは今後確実に、世界中で必要となる分野です。まだシステムでの海外駐在はアメリカの現地法人に1名しかいませんが、各海外拠点で課題に感じているIT理解度の向上や、より安全な稼働環境を⽬指すためにも、私も海外駐在の形で業務をサポートしたいです。
池岡
アメリカのシステム担当の駐在員は僕の同期です。今後、システム部の海外駐在はきっと増えていくでしょうね。出張ベースでは何度か行っている海外ですが、今後は海外拠点に駐在し、現地の物流ビジネスに取り組みたいです。現地スタッフのマネジメントなど裁量の⼤きな仕事に挑戦し、将来的には現地法人の社長のようなポジションを目指しています。
末冨
僕も再び海外に挑戦して、どんな市場でもしっかり稼げる力をつけ、営業・実務・事業管理をマルチにこなせる⼈材に成長していきたいです。今後3PLに力を入れるアメリカ市場など、これから伸びていく市場で力を発揮したいですね。